受験勉強?あれは一種の暗号だろ?わたしがほしいのは生きる上で役立つ知識だ…:ミギ―
悩める学生に捧げる。ミギ―の名言
寄生獣第5話「勉強好き」より引用
学生なら誰もが考えたことがある疑問に答るミギ―の名言
ミギ―との共生生活が始まり、主人公泉新一は図書館で大量の本を借りて家に帰ります。
この本は新一自身が読むために借りてきたわけではありません。
勉強好きのミギーが勉強をするために新一が借りてきた本です。
本を読みながら熱心に勉強をしているミギーに新一が言います。
「そうだ!その調子で受験勉強やってくれよ そうすりゃ大学受験もラクだよなー」
ここでミギ―の名言です。
『受験勉強?あれは一種の暗号だろ?わたしがほしいのは生きる上で役立つ知識だ…』
「寄生獣」連載当時、高校生だった私はよく思いました。
「数学の因数分解や代数幾何なんて大人になったら要らないものじゃないか?なのに何でこんなに苦しみながら勉強しなきゃいけないのだろうか?」
これは私だけではなく誰もが一度は思うことではないでしょうか?
そんな時にこのミギーのこの名言に感銘を受けました。
「受験という「暗号」を解けるようにするための訓練として今は勉強しているんだ」
そのように割りきって受験の勉強が出来るようになったのです。
学生なら誰もが感じたことのある疑問に答えてくれる名言でしょう。
「ノルウェイの森」での勉強についての名言
村上春樹先生の名作「ノルウェイの森」にてミギーの名言とは違った答えを出している勉強についての名言があります。
この「ノルウェイの森」は「寄生獣」とも近い時期に発表され、話題になった名作です。
ちなみに村上春樹先生の「海辺のカフカ」と「寄生獣」は共に「関係の原的負荷」の露頭が見える作品として評価されています。(文学地図 大江と村上と二十年 より)
主人公ワタナベに大学の同級生の緑が、「英語の仮定法現在と仮定法過去の違いを勉強して日常生活の中で役立ったことがある?」と質問します。
「日常生活ではあまりないね」
『でも具体的に何かの役に立つというよりは、そういうのは物事をより系統的に捉えるための訓練になるんだと僕は思っているけれど』
と答えています。
ミギーの名言とは正反対のような答えですが、こちらも素晴らしい名言です。
このワタナベの答えを読むまで学校の勉強をこのように考えたことはありませんでした。
この名言は共に学生時代の私にとっての格言となり、今でも心に残っている言葉です。