世の中にお花畑があると思ってるのは私じゃない、本当は……あんたのほうだろ?:ブラックラグーン
ブラックラグーンの核心を突く、ラブレス家メイド・ファビオラの名言
ブラックラグーン #72「 El Baile de la muerte PT.29」より引用
「世の中にお花畑があると思ってるのは私じゃない、本当は……あんたのほうだろ?」が使われた背景
ラブレス家のメイド長であり「フローレンシアの猟犬」の異名を持つ殺人メイド・ロベルタの復讐劇と、そんな彼女を闇から救うべく一心に真っ直ぐ立ち向かうラブレス家現当主・ガルシア。
ラブレス家の前当主殺害の犯人への復讐を求めるうちに、気が狂い、訳も分からず殺戮を繰り返す殺人マシーンと化したロベルタを心から救うべく、ガルシアとファビオラは運び屋のラグーン商会と共に移動用の船に乗り込みます。
とはいえ、レヴィにとっては面白くもない展開でした。
「おめえの若様がなんとかできるたァ露とも思ってねェ。」
「この期に及んで、なんとかできるのは、彼だけよ。」
ロベルタを救うには絶望的とも思える局面で、ファビオラはガルシアに希望を見出し、語ります。
しかし、レヴィにとっては薄ら寒い戯言のようにしか聞こえません。
「ゴミ溜め育ちのくせしやがって、世の中がお花畑に見えてきたか?」レヴィの挑発に対し、諦めたような、哀れむような表情を浮かべ、ファビオラの語る言葉が名言だと言われています。
「世の中にお花畑があると思ってるのは私じゃない、本当は……あんたのほうだろ?」
「自分だけがお花畑から追い出されてると思っているから、なんでもかんでも嫉んで見えるんだ。」
レヴィの世界観
ファビオラ曰く、レヴィは世界は欲得ずくで動く人間ばかりの糞溜めに見えています。
そんな中、ロアナプラにやってきたのは、私利私欲を行動原理としないガルシア。
損得で動かないガルシアの存在を認めてしまうと、レヴィの世界観が壊れてしまいます。
それを恐れて、レヴィはガルシアのことを認めないのだと、ファビオラを追求しました。
レヴィは幼い頃、無実の罪で警察から半殺しにあって神がいないことを知ります。
20年近く信じてきた世界が、幼い子供の存在によって壊されてしまうのを恐れる気持ちも分かりますよね。
しかし、レヴィは自分たちは歩く死人であると腹をくくり、今まで通りの世界観で生きていくのです。