夢見させるようなことを言うな!:スラムダンクの名言
普段おとなしいメガネ君の熱い想いが伝わる名言
スラムダンク 第71話「BASKET BALL」より引用
「夢見させるようなことを言うな!」が使われた背景
湘北高校バスケットボール部は赤木という神奈川でもトップクラスのセンターが居ながら、
毎年インターハイでは1回戦負けが当たり前な弱小高校でした。
しかし、赤木と小暮にとって最後のインターハイ、主人公の桜木や県内No.1ルーキーと呼び声も高い流川の加入。
そして怪我で休んでいた宮城の復帰により、湘北高校バスケ部は県大会突破に活気づいていました。
そんな時、宮城と喧嘩をして共に負傷していた三井が、不良達を従えてバスケ部に因縁をつけてきました。
喧嘩っ早い桜木や宮城を焚きつけて問題を起こし、バスケ部をインターハイ出場停止にさせようと三井は目論みます。
なぜ三井はバスケ部に執拗に拘るのか、そこで小暮から三井の過去が明かされます。
三井は元々湘北高校のバスケ部員であり、中学時代には県大会でMVP選手に選ばれるほどの実力者で、将来の活躍を期待されていた過去がありました。
しかし、三井はバスケ部に入部してすぐ膝を悪くしてしまい、監督である安西先生を全国へ連れていくという夢に挫折し、そのままバスケ部を去ってしまいました。
同学年で入部した赤木と小暮も中学時代から全国制覇を夢見ていました。
中学MVP選手であり3ポイントシューターとして完成しつつある三井、フィジカルに恵まれていた赤木、そんな二人をみて自らも頑張ることを決意する小暮。
三人とも夢を目標として練習に励みますが、怪我や挫折により三井が部を去ってから、チームメイトに恵まれずに夢は叶うことははありませんでした。
そして3年になり、三井はバスケ部を潰すために体育館に現れました。
言い訳を並べてバスケを否定する三井に、小暮は根性無しだと叱咤し、何年も夢として描いてきた全国制覇への思いを乗せた言葉を伝えます。
「夢見させるようなことを言うな!」
普段は湘北高校バスケ部の副部長として、暴走しがちな桜木や赤木を抑える良心的な存在の小暮ですが、
三井や赤木と共に、全国制覇の夢を小暮も強く持っていることを表しているセリフです。
常日頃から全国制覇の夢を語る赤木とは対照的で、皆の前で夢を明言するような性格ではありませんが、
実力もフィジカルも恵まれていない彼にとって、三井の行動は小暮の3年間を否定してしまうものだったのかもしれません。
「何が全国制覇だ・・・何が日本一だ!!何が湘北を強くしてやるだ!!夢見させるようなことを言うな!」
本気で全国制覇を夢見ていたからこそ出てきた言葉です。
赤木と三井のコンビ
入部当初はお互いをライバル視していた赤木と三井ですが、
後の山王戦にて、試合終盤に疲労でフラフラになりながらも協力し合いながら山王に食らいついていく二人をみて、
「2年間も待たせやがって・・・」と小暮が呟きます。
小暮は入部当初から、この二人が協力しあえばすごいチームになると感じていました。
おそらく、全国制覇と共に、二人が協力し合って湘北高校バスケ部が強くなることも、
小暮は秘かな夢として思い描いていたのだと思われます。