だから−−この話はここでお終いなんだ:ブラックラグーン
ブラックラグーンの中でも後味の悪い名言
ブラックラグーン #15「 Bloodsport Fairy tale PT.5」より引用
「だから−−この話はここでお終いなんだ」が使われた背景
戦争に巻き込まれ孤児院行きになり、いつの間にか裏社会で生きる事になってしまった幼い双子のヘンゼルとグレーテル。
ブラックラグーンの作中に登場するどんなアウトローも目を背けたくなる程の過酷な環境で生きてきました。
ロアナプラで一騒動起こした後“兄様”は死に、“姉様”は街から逃げ出すべく運び屋のラグーン商会と共に海を渡ります。
道中の船内で、お守役のロックは“姉様”のスカートの中を目の当たりにし、思わずキャビンを飛び出します。
ロックが何を見せられたのかは定かではありませんが、双子の過ごしてきた環境を考えると、とても常人が直視できるようなものではなかった事が予想できます。
飛び出したロックは双子が置かれた環境や社会を嘆き、とっさに“双子を救いたい”とさえ思いました。
それを悟ったベニーがロックに現実を伝えた言葉が名言とされています。
「……誰かが、ほんの少し優しければあの子たちは−−学校に通い、友達を作って、幸せに暮らしただろう。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。だから−−この話はここでお終いなんだ」
普段であれば揉め事にもあまり首を突っ込まずその場の状況に身を投じ、自己主張はしないタイプのベニーでしたが、この時ばかりは思わず言葉に出したのでした。
ロックへ言い聞かせる意味もあったでしょうが、もしかすると、自分自身にも言い聞かせていたのかもしれません。
おそらく、双子に関わったほとんどの登場人物が多かれ少なかれ双子に同情したでしょう。
しかし、もう手遅れだったのです。頭ではわかっていながら、なんとも苦しいセリフのひとつでした。
姉様のスカートの中はどうなっていた?
船倉で姉様が”お礼”と称して、ロックにスカートの中を見せるシーンがあります。
ロックが何を見て、キャビンを飛び出したのかは描写されていませんが、ネットでは色々と議論されました。
もっとも有力な説が、変態のために改造された性器というの説です。
他には、虎のオブジェクトが股間に移植されていたという説もあります。
この説は、その後のロックのセリフ「みんなが寄ってたかって、あの子を虎に仕上げたンだ」が根拠のようですが、虎は怪物という例えに使用されたと考えるのが妥当でしょう。
また、姉様がロックにスカートの中を見せたのは、青臭い理想論ばかりのロックをからかうためだという説もあります。
しかし、姉様が桟橋に降りる際に、「お兄さん!またいつか会いましょうね」と好意的な発言をしていることから、本当に好意を抱いてお礼をしたかったと考えるのが自然です。
以上の2点から、姉様の「お礼=性的なサービス」という発想と、改造された性器を見たという2つのショックでロックはキャビンから飛び出したのではないでしょうか?