そうしたいからよ。他にはなあんにもないの、そうしたいからそうするの:ブラックラグーン
幼い双子の殺し屋による。なんとも苦しい名言
ブラックラグーン #14「 Bloodsport Fairy tale PT.4」より引用
「そうしたいからよ。他にはなあんにもないの、そうしたいからそうするの」が使われた背景
幼いながらに“雇われ殺人鬼”としてこの街に降り立った双子の仕事は、街の中でも最大勢力であるホテル・モスクワのボス、バラライカを仕留めることでした。
雇い主である三流マフィアは双子の隠れ家を用意したり、仕事後の逃げ道を用意したりと、最低限の手引きをしつつバラライカの首を狙います。
しかし、双子はそんな雇い主をあっさりと手にかけ、街の全てを巻き込む“バラライカ狩り”に繰り出します。
“兄様”はバラライカの首を狙いに本拠地へ、“姉様”は殺してしまった雇い主の代わりに街のアウトローであるエダを人質にし、逃走ルートの確保に挑みます。
人質にされたエダには、一つの疑問が浮かび上がりました。
世話役の依頼人を、なぜ殺してしまったのか?依頼人が死んだ以上“仕事”ではなくなってしまった“バラライカ殺し”を、なぜ続けるのか?
エダの当然の疑問に“姉様”は笑顔で答えます。
「そうしたいからよ。他にはなあんにもないの、そうしたいからそうするの」
双子の殺人鬼が作られた理由
そもそも、こんなに幼い子供が、疑いもなく嬉々として殺戮を繰り返す方が不気味なのです。
その背景には、紛争によって孤児になった双子が、施設から闇に売られ、児童ポルノに殺人ビデオと大人のいいようにおもちゃにされ、いつしかおかしくなってしまったというなんともヘビーな理由があります。
殺したからには殺されるのが、裏社会の道理。
“兄様”はバラライカ本人に、“姉様”は逃走先のゲッダウェイドライバーに殺されてしまうのですが、“道理”の一言では納得仕切れない社会の闇に、どちらも苦い表情を浮かべるのでした。