やっぱりきみがやっちゃ…いけない気がする:寄生獣
主人公泉新一の心情を思いやる宇田の名言
寄生獣第16話「旅の終わり」より引用
「でも…やっぱりきみがやっちゃ…いけない気がする」が使われた背景
主人公泉新一は母親の頭を奪い、胸の穴をあけたパラサイトと出会います。
新一は母の生命を奪い、母の顔をしたパラサイトを前に憎しみを前面に出します。
「かあさん!いま!その化け物を」
「切り離してやるからね!!」
新一は首を切り離そうと切りつけます。
しかし、自分が小学生の時に負わせてしまった母親の火傷の跡を見て思わず攻撃を躊躇して、逆に攻撃されてしまいます。
新一を殺そうと反撃をするパラサイト。
しかし、後ろから宇田に寄生しているパラサイト「ジョー」の攻撃によって首から切り落とされてしまいます。
ジョーがパラサイトを倒した後の宇田のセリフが名言です。
『こいつはもちろんきみのおかあさんなんかじゃない…でも…やっぱりきみがやっちゃ…いけない気がする』
母親の頭を奪ったパラサイトを新一が倒していたら
おそらく宇田が言った「きみがやっちゃいけない気がする」という言葉は新一の気持ちを思い本心から出た言葉であろうと思います。
いくら頭をパラサイトに奪われ母親ではなくなったとはいえ首から下は母親なのですから新一の心情を察した上での言葉でしょう。
しかし第36話「悪魔の面影」にて新一は占い師に言われます。
「あなたの胸に穴をあけた相手にもう一度会うの」
「会って話して何もかもすっきりさせることよ」
そうすれば胸の穴が埋まるというのです。
その言葉に新一はまさに悪魔の表情で「その相手なら殺したよ」と言います。
その相手とは母親を殺し、ジョーによって倒されたパラサイトのことです。
占い師の言う「もう一度会い、すっきりさせる」とは無理なことですが、もしジョーではなく新一の手で「胸の穴をあけた相手」を倒していたら胸の穴はどうなっていたのでしょうか?
胸の穴はあいていたのでしょうか?
結局はパラサイト田村玲子のおかげで埋められることになるのですが、それまで新一はこの胸の穴に苦しめられ続けることになります。
映画「寄生獣」での戦い
映画「寄生獣」では母親の頭を奪ったパラサイトとの戦いでは新一が倒します。
ジョーは出てこないですし、戦いもかなり変更されています。
動きが止まった新一へのパラサイトからの攻撃を母親の意識が働いたかのように右手が軌道を変え、新一を助けます。
その後、新一自身が倒します。
胸の穴がどうなるかは『寄生獣 完結編』にて分かりますね。