心にヒマ(余裕)がある生物、なんとすばらしい!!:寄生獣

ミギーが人間という動物に対して考え続けた結論を表した素晴らしい名言

心にヒマがある生物
寄生獣最終話「きみ」より引用

最終話「きみ」にてミギーが語った名言

パラサイト後藤との戦いから一年が経ちました。

その間にミギーは「別の方角へ歩く」と言い残し長い眠りについています。

そんな時、殺人鬼浦上が主人公泉新一の前へ姿を現し、彼女である村野里美を拉致します。

浦上は村野里美をビルの屋上へと連れて行き、泉新一はその後を追いかけ屋上で浦上と対峙します。

浦上の突きつけたナイフを見て新一は村野里美を助けるために突進しますが、彼女は屋上から落ちてしまいます。

泣き崩れる新一の頭の中にミギーが現れ、語りかけます。

「道で出会って知り合いになった生き物がふと見ると死んでいた」
「そんな時なんで悲しくなるんだろう」
「そりゃ人間がヒマな動物だからさ」
「だがな それこそが人間の最大の取り柄なんだ」
『心にヒマ(余裕)がある生物 なんとすばらしい!!』

この後のシーンで新一の右手が里美を掴んでおり、里美が助かっていることに新一は気付きます。

一年間眠っていたミギーが助けてくれたという名シーンになります。

そしておそらくミギーが人間を褒めるのはこれが最初で最後です(笑)

殺人鬼浦上とミギーの対比

新一が浦上と対峙した時に、浦上が新一に言いました。

「人間はもともと、とも食いするようにできてるんだよ。何千年もそうしてきたんだ!」

war-472611_640

殺人鬼らしいセリフですが確かに現実の話でもあります。

最近の世界や日本で起きているさまざまな事件を見てもそう感じてしまいますね。

ミギーのセリフと対比になっているのでしょうが、だからこそ、その後のミギーの言った「なんで悲しくなるんだろう」~「すばらしい!!」までの名言が心にしみます。

ミギーが一年間眠って考えた答えが人間を肯定する結論だったのかと思わせてくれる名言ですね。

老婆美津代が語った人間論

似たような名言で第60話「覚悟」で後藤に負傷させられた新一を助けた老婆 美津代が新一に語りかけるシーンがあります。

ちなみに名言とは関係無いですが、この時の美津代の顔は一見の価値があります。

岩明均先生の描く老婆の表情は素晴らしいです。

「たとえ見ず知らずの相手でも一度かかわりをもっちまえばほうってはおけない…それが人間てもんなんだ」

今回のミギーの名言と同じような内容ですね。

今回ミギーが語った名言は素晴らしい人間賛歌となっています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この名言好き?

下の「コメントを送信する」ボタンを押してね。

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)