そして出た結論はこうだ あわせて1つ 寄生生物と人間は1つの家族だ。我々は人間の「子供」なのだ:寄生獣

知能の高いパラサイトの中でも群を抜いて頭脳明晰な田村玲子ならではの名言

そして出た結論

寄生獣第47話「人の子の親」より引用

あわせて1つ 寄生生物と人間は1つの家族だ。我々は人間の「子供」なのだの意味

第47話は探偵倉森がパラサイト田村玲子に殺され、田村玲子が刑事である平間警部補に見つかる回です。

妻と娘を殺された探偵倉森は復讐のためパラサイト田村玲子の子どもを奪います。
そして公園にて田村玲子の目の前で子どもを殺そうと見せかけますが、その瞬間、パラサイト田村玲子に殺されてしまいます。
倉森は自分の演技にひっかかり、パラサイト田村玲子が子どもを助けたことに驚きながら、しかし満足そうに死んでいきます。

ここで田村玲子に「親としての情」が芽生えたように見えます。

その後、田村玲子は主人公泉新一と会い、話をします。
そこでこの名言が出ます。

『そして出た結論はこうだ あわせて1つ 寄生生物と人間は1つの家族なのだ 我々は人間の「子供」なのだ』

人間を食事としている寄生生物と捕食される側の人間が「家族」と言われても素直に納得はできません。
じっさいにこれを聞いた泉新一は「ふざけるな!」と怒りながら言い返します。

しかし、この言葉は人間と寄生生物を同列と考えてみれば、もっともと言える言葉です。
地球という家の中に牛や豚、鶏、人間が住んでいる家族と考えましょう。
人間は牛や豚がいなければ生きていけません。

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そして牛や豚も家畜であり人間がいなければ生きていけない。
これらはひとつの家族として見えます。

そこに人がいなければ生きていけない寄生生物が入るとどうでしょう?
人間の感情からは受け入れがたいですが寄生生物も家族と言えるのではないでしょうか?
そして寄生生物は人間から生まれた子どもなのです。

パラサイト田村玲子はこうも言います。
我々はか弱い それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ だからあまりいじめるな

人間側から見ると考えられない言葉です。
いじめているのは寄生生物側ではないかと思ってしましますが、客観的に見れば寄生生物より人間の方が強く脅威であり、人間がいなければ生きていけない存在である寄生生物の方が弱いということなのでしょう。

ちなみにこの会話の前に倉森から子どもを殺されそうになったことに対し「あまりいじめるな」と言っているようにも感じられるのは自分だけでしょうか?
子どもを抱きながらのこのセリフは、パラサイト田村玲子が親としての情を持ち始めた事を感じさせます。

いずれにしろこの名言は、ずば抜けた知能を持つ田村玲子が考えぬいた答えであり、深みのある言葉です

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