春は夜桜 夏には星 秋には満月 冬には雪 それで十分酒は美味い:るろうに剣心
るろうに剣心最強の男が説く風流な名言
るろうに剣心 第百六十七幕「追憶ノ参―血の雨の男と女―」より引用
「春は夜桜 夏には星 秋には満月 冬には雪 それで十分酒は美味い」が使われた背景
剣心が京都で人斬りとして活躍をしていた頃、平和な世の中のためにと飛天御剣流で多くの命を殺めてきました。
しかし、人を斬れば斬るほど心の中に違和感を感じていきます。わだかまりを感じながら人斬りを続けていく中、酒を飲んでも血の味しかしなくなります。
そんな状態で一人酒を飲んでいるときに思い出すのが、師匠である比古清十郎の言葉です。
「春は夜桜 夏には星 秋には満月 冬には雪 それで十分酒は美味い」
規格外の強さで、酒と風流を愛する男の名言ですね。
この台詞の後の「それでも不味いんなら それは自分自身の何かが 病んでる証拠だ」というのも剣客ならではの心構えにもなる台詞ですね。
剣客比古清十郎ならでのは言葉
この台詞は本当に奥が深いですね。四季折々の味わいを感じながら酒を飲む、大人の飲み方ですね。
どこにでもあるものを感じて、それを酒の肴にするには、人生経験が豊富ではないとできないもの。
当たり前の物を特別にする、言い換えれば何処へ行ってもおいしく飲めるのは豊富な人生経験があってからこそ。
またこの台詞の後の、「それでも不味いんなら、それは自分自身がなにかが病んでる証拠だ」という台詞も、酒が不味いときは心に余裕がない事かもしれないですし、体調が悪いことかもしれません。
常に戦場に身を置く剣客ならではの、ちょっとした変化を「酒」で言い表したのは、すごいなぁと今考えれば思います。(当時は未成年だったんで、ピンと来なかったです・・。でもカッコいい台詞とは思いました)
豊かな現代は本当に満足?
物があふれる現代ではまさにこの台詞はぴったりですね。
仕事も遊びも。ものがいっぱいよりも少し足りないくらいの物量で何とかなる・・・というかその方が効率もよく仕事もまわります。
美味い酒=いい仕事と置き換えれば、このような解釈もできますね。
また、飯やお酒に関しても昔はいっぱい、腹がパンパンになるほど食べたり、飲んだりが楽しいと思っていました。
ですが、腹は満たされるが満足?と聞かれれば、首をかしげるところもありました。
今は、美味しいものを少し、必要最低限なものを少しと変えてみたら、満腹にならないですが、心は本当に満足するように、そして味もよく分かるようになりました。
逆に食べ過ぎたりしたら、体調じゃないにしても、心のバランスが悪いということもあったりして・・・。大人になればなるほど、この台詞がよくわかるようになりました。
コメント
歳を取るにつれて、本当にこのセリフに共感できるようになりました。
それに、人の幸せなんて所詮この程度の範疇って意味も感じるように。
本当にいい名言です。
これと併せて「酒を友とするには相当の刻(とき)が必要」も名言ですね