先のことは考えず、目の前のことに全てをかけろ:上杉謙信
上杉謙信の勝負に挑む心構えといえる名言
先のことは考えず、目の前のことに全てをかけろの意味
「勝負を挑むに勝った後、負けた後を考えて戦うのではなく、この勝負に全てをかけて戦えば勝てる」と言われている言葉です。この言葉の裏には謙信の合戦観が大きく表れています。
戦国時代は、どの大名も領土の拡大の為に合戦を行っていました。その為、「この次は、あそこに攻める為に今回は4割の軍隊の規模で・・・」と考え余力を残します。
ところが、上杉謙信は領地を広げる事を考えていなかったので、目の前の戦いに全軍を投じる事も構わなかったのです。上杉軍の強さの一つとも言えますね。
先のことは考えず、目の前のことに全てをかけろを日常で使おう
とはいっても日常で使うなら「目の前の事を全力でやろう」や「目標に向かってわき目も振らずやろう」といった意味で使うのがいいでしょう。
先のことは考えず、目の前のことに全てをかけろの使用例
同僚「今日、大手の取引先に呼ばれてるんだけど、チームミーティングあるからなぁ。このミーティングの方向性でうちのチームの存続が・・・」
自分「先のことは考えず、目の前のことに全てをかけろ。ミーティングの事はメンバーに任せて、その取引先のことだけを考えようよ。そこはチーム頼りなよ」
同僚「そうだね!どっちもうまくいくかもしれんし、ここはチームを信じて取引先のことだけ考えるよ!」
謙信と信玄。正反対の二人
上杉謙信と武田信玄。この二人は直接対決があったせいかよく比較されます。
領土拡大を目指す武田信玄、領土を護り義の戦いしかしない上杉謙信。戦略面も1戦に全力をかける上杉謙信、次の合戦、次の合戦を視野にいれて戦う武田信玄。
一見、二人とも正反対のように見えますが、どちらも家臣・領民からは信頼も厚く、そしてお互いを認め合っていたようです。
敵に塩を送る上杉謙信、自分が死んだ時は上杉謙信を頼るよう息子に言った武田信玄。似て非なる者同士だけど、やはりライバル認め合っていたんですね。