無論死ぬまで:るろうに剣心
斎藤一の生き様を表す名言
るろうに剣心第百十四幕「突き立てる牙」より引用
「無論死ぬまで」が使われた背景
十本刀でもトップクラスの強さの宇水は志々雄に負けて、「十本刀に入ったのは志々雄に復讐するため」と周囲には話していました。
だが、斎藤に「志々雄に勝てないから、命を狙っているふりをしている」とズバリ言い当てられます。
それに激高した宇水でしたが、牙突零式によって上半身が吹き飛び敗北。
斉藤は、この勝負が力の差だけでなく、「志々雄を倒す」という信念を曲げ、十本刀という強さに落ち着いていたことが原因とし、宇水に「己の信念も貫けなかった男など死んでも生きても惨めなものだ」と言い捨てます。
絶命する前の宇水に「どこまで悪・即・斬を貫けるかな?」と問われ、当たり前のように「無論 死ぬまで」と答えた斎藤一の言葉は名言として、るろ剣ファンを虜にしています。
宇水の信念の弱さと斉藤の信念の強さが対比された名場面でした。
強い弱い・勝ち負けは力量だけでなく、意志の強さも重要な要素だと、ビジネスマンにも響く名言です。
斎藤の人気の理由はただ強いだけでなく、人と一定の距離を持ち、決して曲げない信念の強さがあるでしょう。
信念の強さも、中途半端な気持ちではただの口だけの奴で終わってしまいますし、相当な強さがあったとしても、集団社会では生きにくいこともあるでしょう。
それをやってのける圧倒的な力と、どんな相手であっても態度・信念を変えない姿勢。
そこに、るろ剣ファンが憧れるのでしょう。
「一片の淀みなく、己の道を貫く。簡単なようで何と難しい事よ」と死にゆく宇水も斎藤の覚悟・信念の強さを認めていました。
また、誰に対しても変えることがないのいは、信念だけでなく口の悪さもですね。
その口の悪さは人誅編の八ツ目無名異戦で大いに発揮され、激昂した八ツ目を軽く倒し捕縛しました。
口が悪くても実力さえあれば……。斉藤程の力がないと難しいかもしれませんね。