翔ぶが如く、翔ぶが如く!翔ぶが如く!!:るろうに剣心の名言
左之助のキャラを表す元気の出る名言
るろうに剣心 第九十九幕「翔ぶが如く」より引用
「翔ぶが如く、翔ぶが如く!翔ぶが如く!!」が使われた背景
十本刀の一人、刀狩の張から「京都大火」の話を聞き、違和感を覚えた剣心と斎藤。
志々雄の性格、復讐と遊びを同時にすると考え、「東京湾からの砲撃」が真の狙いだとわかります。
その後、大阪湾にある志々雄の船を探すために、馬車に乗って大阪に向かう事に。
今でこそ、大阪から京都は電車で30分ですが、明治時代ではもっと時間がかかっていたでしょう。
少しでも早く行きたいことから、「急げ!急げ!」の言い回しより、「空を飛んでも早く!」という意味で使っていたと思われます。
馬車の上で「飛ぶが如く!」と連呼し、馬車の運転手に蹴り入れてるのは、左之助のキャラのあらわれですね。
しかし、斎藤一は刀で突き刺すというツッコミをいれますが、少なからず殺す気もあったような気もあるような感じでしたね。
緊迫感のある、京都編では少ない笑いのある台詞でした。
翔ぶが如くは間違い?翔ぶの語源とは
「翔ぶ」という言葉ですが、実はこれで「とぶ」とは読めないのです。意外な事に・・・。
「とぶ」という漢字は「飛ぶ」と「跳ぶ」になります。前者は「鳥が飛ぶ」のように空を飛ぶという意味に、後者は「ウサギが跳ぶ」のようにはねるときによく使われます。
この「翔ぶ」と使われるようになった原因に司馬遼太郎の長編小説「翔ぶが如く」で使用され、またこの小説が西田敏行と鹿賀丈史が主演で、大河ドラマになったこともあり、一気に世間に広まったと言われています。
因みにこの『翔が如く』は、明治時代の話で、西郷隆盛と大久保利通の話。
西郷隆盛は出てきませんでしたが、京都編の最初に剣心に京都へ行くように依頼したのは、他でもない大久保利通でした。
この「翔ぶが如く」の由来は、漢詩の「鳥のこれ革(と)ぶが如く、キジのこれ飛ぶが如く」から取ったものと、されています。
漫画を描くにあたって、この本が資料とあってもおかしくありませんよね。
そう考えると、この台詞も奥が深いものだなぁと思えます。