お前の全てを否定してやる:るろうに剣心
剣心に落胆した斎藤一の名言
るろうに剣心第五十二幕「牙を向く狼」より引用
「お前の全てを否定してやる」が使われた背景
剣心から「不殺の流浪人をしていた」という言葉を聞く斎藤一。
敵とはいえ、剣の腕を認め殺し合いをしていた人間の変わりようを見て、心の底から発した言葉です。
この後、剣心と神谷道場で激しい戦いを繰り広げます。
斎藤一を怒らせた剣心の態度
初め剣心は、斎藤一は金の為に雇われ自分や佐之助を襲撃したと思って、「十年は人を腐らせるには十分な長さ」と言います。
逆に、斎藤は不殺の流浪人をしていた剣心に「お前の言う通り人を腐らせるには十分な長さだったようだ」と言ってます。
しかし、斎藤は政府の依頼で剣心の力量を計っただけ。
その実、「悪・即・斬」の精神は残したまま明治を生きていました。
斎藤一は政府が正義から外れた場合、「悪・即・斬」の信念に従うと言っています。
攘夷派、幕府側お互い敵対同士だったが、お互い自分の正義・信念のもとに行動していたため、斎藤も剣心もお互いを認め合っていました。
剣心がその信念を捨てたと感じ、不殺という人斬りとは真逆な位置に身をおくことに、斎藤は怒り心頭だったのでしょう。
この台詞は、お互いの信念をかけるといった意味でも名言だと言われています。
斉藤一のスタンス
以下は、ネタバレ要素を含みます。
るろうに剣心を読んでいない方はご注意ください。
斎藤一。この他にも数々の名言や見せ場があります。
神谷道場での闘い以降、剣心と行動を共にすることが多くなりますが、剣心一味ではなく、数歩ひいた立ち位置を保ちます。
あくまで目的が同じなだけ、目的のために利用していると言った「大人な対応」は少年漫画では珍しいと思います。
(志々雄編では、剣心との戦いで疲弊して隙を見せた志々雄に牙突を仕掛けました)
最後の最後に剣心から決着をつけようと挑戦状を送られてきましたが、斎藤自身決着をつけたかったのはあくまで「人斬り抜刀斎」であって「緋村剣心」ではなかったのか、何も言わずに去っていきます。
この場面も、斎藤一をかっこよく見せる場面の一つですね。
強さの為に剣心と戦った蒼紫とは違い、信念において認め合ったライバルだったから、変わってしまった剣心との決着も興味がなかったのかもしれませんね。
コメント
るろうに剣心の名言解説、すごくいいです。
有り難し。
ただ、左之助の漢字がちょいちょい誤字に(笑)
昔から漢字間違えられるNO.1と、作者も言っていましたので、これはもう伝統ですかね(笑)
剣心いいですよね。喜んでいただけてうれしいです。
誤字については見つけ次第直していきます。
ご指摘ありがとうございます。
伝統を守るために、敢えて直さないというのも(ry