だがその紙一重が決定的な今のお前と拙者の力の差なのだ:るろうに剣心の名言
剣心と蒼紫の激闘から闘いの厳しさが伝わる剣心の名言
るろうに剣心 第百十八幕「紙一重」より引用
「だがその紙一重が決定的な今のお前と拙者の力の差なのだ」が使われた背景
剣心と蒼紫の一騎打ち。お互い技を出し合い、蒼紫は剣心の首に傷を負わせます。
蒼紫の付けた傷は、あと数ミリで剣心の頸動脈を切ることができるものでした。
あわや致命傷という一撃でしたが、この一撃で頸動脈を切れなかった事。この数ミリの実力差が今の剣心と蒼紫の差であると言った名言です。
紙一重の差を生んだもの
剣道やフェイシングなど観てるとわかるのですが、実力が拮抗しているときほどほんの一瞬、ほんの数歩の差で決着がつくことが多いです。
よく時代劇などでも、人斬りなどは一撃で相手を斬り倒すことが多いですね。
志々雄や剣心、そして新撰組の斎藤一も同様だったようで、初見で相手を倒していたようです。
また、一撃で仕留めるか逆に返り討ちにあうかは、技だけではなく精神的なものもあったことでしょう。
しかし、戦場である以上、その少しの差が生死を分けて勝敗をもわける差だとも、とることができる名言です。
「だがその紙一重が決定的な今のお前と拙者の力の差なのだ」とは、作品中で実力が高く、そして真っ向勝負の二人だからこそ響く言葉です。
四乃森蒼紫の生き方と魅力
蒼紫は御庭番衆のお頭、隠密行動は勿論得意だから、不意打ちなどはおてのもののはず。
それなのに剣心と戦う際は、真っ向勝負で武器も小太刀と素手のみでした。
腕に実力があったという理由もあるでしょうが、「最強の華」は真っ向勝負で戦って勝ち取らないと意味がない、と考えたのかなぁと思うと、蒼紫って優男に見えて男気あふれるところがありますね。
剣心と蒼紫の実力差は本当に紙一重だったかどうかは、わかりません。
蒼紫自身は「分厚い紙一重」と言っていましたが、全力を出して負けた蒼紫は本当に満足だったのでしょう。
志々雄の戦いの後は葵屋に戻った蒼紫、丸くなったように見えました。
しかし、人誅編で、新たな生き方を見つけた蒼紫は外印を倒し、殺しました。
そのことを剣心に窘められる場面はありましたが、聞くだけは聞くといった少し丸くなった感じがありますよね。
うまく斎藤一とは違った、かっこよさが出ています。
しかし、蒼紫は酒が飲めないというのには、ちょっと面白い設定でニヤリとした読者も少なくないはず。