われわれはなぜ生まれてきた・・・?:寄生獣の名言

寄生獣だけではなく、人にとっても生涯つきまとう疑問を表した名言。

われわれはなぜ生まれてきた

寄生獣 第43話「小さな家族②」より引用

「われわれはなぜ生まれてきた・・・?」が使われた背景

子どもを出産したパラサイト田村玲子は赤ん坊に母乳を与えながら考えます。

「不思議だ…おまえは不思議だ…」
「この世界は不思議が多い…なぜわたしは…」
われわれはなぜ生まれてきた・・・?
この「われわれ」は寄生生物を指しています。

田村玲子が抱え続ける疑問

田村玲子がこの疑問を口にするのは初めてではありません。
第20話「兆し」にて後に市長となる広川に

わたしの疑問は一つ…わたしたち(寄生生物)の存在する意味よ
「いったい何のために…」
と問います。

広川は
「地球にとって人間は「毒」となった」
「だから「中和剤」が必要になった」
と答えています。
もちろん「中和剤」はパラサイト、寄生生物のことです。

この時に田村玲子は納得していたのかもしれませんし、していなかったのかもしれません。
納得していなかったので43話にて同じ疑問を抱いているのかもしれないですし、納得していたけれど赤ん坊を産んだ影響で人間を「毒」と捉えられなくなったのかもしれません。

この疑問の結論を第48話にて田村玲子の最後のシーンに自ら語りますが素晴らしい名言になっています。

田村玲子が見つけたパラサイトの存在する意味

第48話にて田村玲子は死にますが、死ぬ直前に主人公泉新一にその結論を語ります。
「ずうっと…考えていた…わたしは何のためにこの世に生まれてきたのかと…」
「どこまで行っても同じかもしれない」
すべての終わりが告げられても…「ああ そうか」と思うだけだ

この後、赤ん坊を泉新一に託し死にます。
田村玲子が助かろうとすれば助かったのになぜここで死んだのかはいろいろな説があり考え方があります。

ただ、のシーンを見るとずっと考えていた疑問にひとつの結論に至り、涅槃したかのようにも見えます。

今回の名言は「寄生獣」の哲学的テーマを支えていた「求道者田村玲子」が道を求めていた姿を表す素晴らしい名言になっています。

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